郡山市 音路の獅子舞

2026年07月17日

みなさん、こんにちは

シイネ企画の椎根(しいね)です。

 

郡山市には、観光ガイドにはあまり載らないものの、地元の人々が大切に守り続けてきた素晴らしい伝統文化があります。

その一つが、郡山市富田町・音路太子堂で奉納される「音路(おとろ)の獅子舞」です。

夏の夜、静かな境内に響く笛と太鼓の音。
三人の子どもたちが舞う姿は、派手さはなくても見る人の心を惹きつけます。

 

音路の獅子舞とは?

音路の獅子舞は、郡山市富田町にある音路太子堂で奉納される三匹獅子舞です。

悪疫退散や五穀豊穣を願って奉納される伝統芸能で、現在も地域の保存会によって受け継がれています。

1958年(昭和33年)には郡山市重要無形民俗文化財に指定され、地域を代表する文化財として大切に保存されています。

 

約1000年の歴史を持つ音路太子堂

音路の獅子舞が奉納される音路太子堂は、聖徳太子を祀る由緒あるお堂です。

伝承では、平安時代中期に歌人・源重之がこの地を訪れ、聖徳太子像を刻んで祀ったことが始まりとされています。

その後、戦国時代の戦火でお堂も獅子舞も失われましたが、江戸時代初期に快安和尚によって太子堂とともに獅子舞も復興されました。

地域の人々が何百年にもわたり守り続けてきた歴史そのものが、この祭りの魅力です。

 

音路の獅子舞ならではの3つの見どころ

① 主役は地元の子どもたち

一般的な三匹獅子舞では大人が舞う地域もありますが、音路の獅子舞では小学3〜6年生ほどの子ども3人が舞手を務めます。

演じるのは

太郎獅子

次郎獅子

花子獅子(女獅子)

地域の子どもたちが伝統を受け継ぐ姿は、とても微笑ましく感動的です。

 

② 唄がない珍しい三匹獅子舞

福島県内の三匹獅子舞では唄が入ることが多いものの、音路の獅子舞には唄がありません。

境内に響くのは

獅子が自ら打つ太鼓

だけ。

静寂の中で響く囃子は幻想的で、独特の世界観を味わえます。

 

③ 古い演目がそのまま残る貴重な民俗芸能

音路の獅子舞には、

頭をきる(図をきる)

おそちぎり

はやちぎり

はなすい

扇の舞

など、古くから伝わる演目が今も受け継がれています。

地域の保存会によって、一つひとつの舞が丁寧に継承されています。

 

2026年「音路の獅子舞」開催情報

開催日

2026年7月25日(土)・26日(日)

奉納時間

午後7時

午後8時

(各日2回奉納)

会場

音路太子堂(郡山市富田町字音路32)

※雨天中止の場合があります。

 

見学するときのポイント

境内はそれほど広くありません。

地元の方々にとっては信仰の場でもあるため、

静かに見学する

写真撮影は周囲への配慮を忘れない

舞い終えたら温かい拍手を送る

そんな気持ちで訪れると、地域の皆さんとの素敵な時間を共有できます。

 

郡山にはまだまだ知られていない宝がある

郡山市には開成山大神宮や安積歴史博物館など有名なスポットがありますが、地域の人々が何百年も守り続けてきた伝統芸能も大切な文化財です。

音路の獅子舞は、派手なイベントではありません。

しかし、子どもたちが地域の歴史を受け継ぎ、静かな夏の夜に奉納する姿には、現代ではなかなか味わえない感動があります。

郡山の「本当の魅力」を感じたい方には、ぜひ一度訪れていただきたい夏の伝統行事です。

 

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